文鳥の理想的なケージと置き場所
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文鳥に快適な生活を送ってもらうためには、ケージ選びと置き場所はとても大切です。
ケージの種類や置き場所を間違えると、過度なストレスがかかってしまい、文鳥は安心して暮らすことができません。
おすすめのケージや、理想的な置き場所について、ぜひ参考にしてみてください。
理想的なケージ
文鳥が1羽、もしくはペアの場合は、ケージの底の面積は35×40cm、高さは50cm程あると理想です。
ケージは大きすぎても文鳥は落ち着くことができませんし、小さすぎても運動不足になってしまいます。
雑貨や竹製などのデザイン性の高いケージもありますが、安全性や強度に問題がある可能性があります。
鳥が生活しやすいように作られている、鳥専用の長方形のシンプルなケージを選びましょう。シンプルなケージは毎日のお世話(掃除)がしやすいのも特長です。
ケージの置くのに適さない場所(悪い例)
- 直射日光が当たり、日射病の危険がある
- 暗く日当たりが悪い
- 湿度が高く、じめじめする
- 風通しが悪い
- 冷たい隙間風が入り込む
- 寒暖差が激しい
- エアコンの風が直接当たる
- 床などの低い場所
- 人間が歩くだけでも振動が伝わる不安定な場所
- テレビやオーディオの近くでうるさい
- ドアの近くなど、人の出入りがうるさく、室温が安定しない
- 部屋の真ん中など、あらゆる方向から人がよく通る
- 天敵となる他のペットがいる
- 外敵に襲われる危険がある
- 危険な物や火元から近い
- 飼い主が普段いる部屋とは別の場所
置いてはいけない具体的な場所
- 屋外(ベランダも含む)
- 玄関
- 洗面所
- 台所
- トイレ
- エアコンの風下
- テレビの近く
- スピーカーの近く
- 直射日光が当たる窓際
- 押入れ
- 入口(ドア)の近く
特に屋外は危険です。季節や昼夜の寒暖差はもちろん、天敵に襲われるとパニックになってケージに激しくぶつかり、命に関わるダメージを負ってしまう可能性があります。まずは家に入れて文鳥を守ってあげてください。
上記の 項目に心当たりのある場合は、ぜひ次のことを参考に改善してみてください。あなたの大切な文鳥は今よりもきっと快適に暮らせるようになるはずです。
ケージを置くのに適した場所(良い例)
- 外敵に襲われることが絶対にない場所
- 日当たりと風通しの良い部屋(ただし直射日光が当たらないこと)
- ケージから部屋が見渡せて飼い主を見ることができる場所
- 安定したテーブルの上など飼い主の目線の高さに近い場所
- 人の往来やドアの開閉がストレスにならない場所
- ケージの一面(背面や横)が壁になっている※
※ケージの一面が壁に接していると文鳥は落ち着きます。難しい場合は、ケージの後ろを布などで覆うとよいでしょう。
具体的には、飼い主が常に見えるリビングが理想的ではないでしょうか。
まとめ
文鳥は自然界では捕食される生き物で、天敵に襲われないか恐怖を感じながら生きています。
ケージのすべての面がさらされている状態だと、文鳥はあらゆる方向に危険がないか注意を払わなくてはいけません。
安心させてあげるためには、ケージ背面を壁ぎわにしたり、布で覆ったりして、安心できる面を作ってあげてください。
また、仲の良い人間(とりわけパートナーに選ばれた人間)と一緒にいることに、文鳥は幸せを感じています。
寂しがらないように、人間が見渡せる高い場所にケージを置いてあげましょう。