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筆者 SUZUKI

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1羽の白文鳥をお迎えしたことをきっかけに、文鳥の生態や飼育の知識を勉強。現在2羽の文鳥と暮らしている。
「文鳥事典」の記事は、専門書からの知識と、文鳥との実体験をもとに作成しています。「文鳥事典」を利用してもらうことで、人間と文鳥が幸せに暮らすお手伝いができれば嬉しいです。
分からないことの答えが、すぐに見つかる文鳥サイトを目指しています。

文鳥の口やくちばしの異常で気付く病気(紫色・白色・ネバネバ)

公開日  最終更新日  | 病気・ケガ

文鳥の口やくちばしに現れる病気の症状

文鳥の口やくちばしに異常を感じたら、以下の病気を疑います。
次のような症状が見られるか、チェックしてみてください。

くちばしの色が紫色っぽい

以下のような病気の疑いがあります。

  • ・甲状腺腫
  • ・気道炎

甲状腺腫

穀類にはヨウ素が含まれていないため、主食がシードの場合は、副食やサプリメントなどでヨウ素を摂取しなければいけませんが、長期に渡ってヨウ素が与えられないことで甲状腺ホルモンのバランスが崩れ、甲状腺が肥大します。
肥大化した甲状腺が気管を圧迫し、呼吸困難によってチアノーゼ(血中の酸素が減り、くちばしが紫っぽい色になる)になります。気管が圧迫されると、開口呼吸をしたり、「ヒューヒュー」「ギューギュー」などの呼吸音がしたり、「ケッケッ」と咳をするようになります。
甲状腺の機能が低下すると、脚が白くカサカサになったり、羽を膨らませたり、肥満などの症状が見られます。また、羽が抜けやすく生えにくくなることもあります。


気道炎

細菌や原因不明の病原などによって、鼻・気管・肺などに炎症を起こしている状態です。
鼻水・くしゃみ・咳・開口呼吸などの症状が見られます。
気管内の粘稠物質により「プチプチ」という音がしたり、気管粘膜の腫れにより気管が狭くなり「ズーズー」「ヒューヒュー」という音がするときもあります。閉塞が重度になると、呼吸困難によりチアノーゼが見られるようになります。気管が完全に閉塞すると突然死するため、早く病院に連れて行く必要があります。

くちばしの色が白っぽい

以下の疑いがあります。

  • ・肝臓障害
  • ・換羽で疲れている

肝臓障害

肥満・中毒・感染症などにより、肝臓の機能が低下している状態です。
体重が増加(減少する場合もある)、食欲がない、尿酸(フンの周りを包む白いもの)が黄色や緑色、呼吸が荒くなる、くちばしの一部が伸びる、肝臓の肥大などの症状があります。

※肝臓の肥大は、腹部を見ると分かります。腹部を見ると肝臓が透けて見えますが、3mmくらい見えているのが正常と言われています。

換羽で疲れている

換羽期は大きなエネルギーを消費するため、文鳥はとても疲れています。
病気ではありませんが、病気との区別が難しいので、素人判断はせずに異変を感じたら迷わず病院で診てもらうことが大切です。

口の中がネバネバしている

以下のような病気の疑いがあります。

  • ・トリコモナス症
  • ・気道炎

トリコモナス症

トリコモナス症は、トリコモナスという原虫によって起こる感染症です。主に親がヒナへ餌を与えるときに、そのうに感染したトリコモナスが一緒に体内に入ってしまうことで感染します。
感染をすると、舌をしきりに動かしたり、あくびをしたり、首を振るなどの動作が見られることがあります。
また、くしゃみや鼻水、結膜炎(目の充血や涙目)、口の中が粘つく、鼓膜が耳から突出するなどの症状が見られます。
ヒナの場合は、餌が食べられなくなってしまい、死んでしまうこともあります。
トリコモナス症は、飼い鳥の中でも文鳥によく見られる感染症で、免疫が高いと発症はしませんが、免疫の低いヒナの場合は発症することが多いです。


気道炎

鼻水・くしゃみ・咳・開口呼吸などの症状が見られます。
詳しくは上の気道炎の説明をご覧ください。

まとめ

くちばしの色は、文鳥の健康状態を目視で確認できる大事なチェック事項です。
くちばしの色に変化が見られたときは、深刻な状態になっている可能性があるため、できるだけ早く病院に連れて行くことが大切です。


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