文鳥が嘔吐した(吐いた)ときに疑う病気
公開日 最終更新日 | 病気・ケガ
文鳥が嘔吐した(吐いた)とき、以下の病気を疑います。
カンジダ症
カンジタというカビと同じ仲間の真菌が体内で増殖している状態です。
嘔吐以外の症状には、下痢、体重が減る、黒いフンをする、餌が混じったフンをする、あくび、羽を膨らませる、などがあります。
ヒナの場合は、時間が経過した餌を与えたり、そのう内に餌がとどまり続ける食滞などが原因で発症します。
症状が進行してくると餌を食べるような素ぶりを見せても、実際には食べていなかったり、消化されていない餌がそのまま便として出たりして、体重が減っていきます。
衰弱して命を落としてしまう前に、できるだけ早く病院へ連れて行ってあげてください。
クラミジア症(オウム病)
クラミジアという微生物に感染している状態です。
嘔吐以外の症状は、下痢、鼻水、くしゃみ、目の充血や涙目、あくび、開口呼吸、などがあります。
人にも感染する病気なので注意が必要です。文鳥が感染すると、他の病気を併発して死亡する可能性があるため、早めの治療が必要です。
甲状腺腫
甲状腺が肥大化している状態です。
嘔吐以外の症状には以下のものがあります。
甲状腺が肥大化して気管が圧迫されると、呼吸困難によるチアノーゼ(血中の酸素が減り、くちばしが紫っぽい色になる)、開口呼吸、「ヒューヒュー」「ギューギュー」などの呼吸音、「ケッケッ」と咳をする、などの症状が現れます。
その他にも、甲状腺の機能が低下すると、脚が白くカサカサになる、羽を膨らませる、肥満などの症状が見られます。また、羽が抜けやすく生えにくくなることもあります。
甲状腺が肥大化すると突然死することがあるので、注意が必要です。早めに病院で診察を受けましょう。
食道炎・そのう炎・胃腸炎
食道、そのう、胃腸が炎症を起こしている状態です。
嘔吐以外の症状は、下痢、食欲がない、あくび、水をたくさん飲む、などがあります。
餌がそのうに停滞して消化不良を起こしていると、1〜2日で死んでしまう可能性があるため、至急病院へ連れて行く必要があります。
求愛行動による吐き戻し
病気ではありませんが、オスの求愛行動として、そのうの餌を吐き出すことがあります。
病気との区別は難しいと思いますが、発情期なのか、吐き戻し以外の症状がないかなど慎重に観察して、病気を疑う症状が見られたら病院へ連れて行きましょう。
まとめ
文鳥が嘔吐をしているときは、死に直結するような病気の可能性もあります。
文鳥を救うことができるのは飼い主だけです。求愛行動による吐き戻しの可能性もありますが、病気の可能性を察知したら念のため病院で診てもらうことが大切です。