文鳥の寿命は何年?
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文鳥の寿命は7~8年と言われていますが、健康な文鳥であれば10年以上生きることも可能です。なかには19年生きた文鳥もいるそうです。
育ちと寿命の関係
寿命に影響を与える要素には、個体差があります。
ここでいう個体差は、その文鳥がもともと持っている身体的な強さのことです。卵時代の栄養状態が悪かったり、雛のときに十分な栄養を与えられず、体が小さいまま大人になってしまった鳥は、骨格が適切なサイズまで成長していないため、成長した内臓が圧迫され、体に負担がかかってしまいます。そのため、本来の寿命より短くなってしまう可能性があります。
性別と寿命の関係
オスの方が長寿の傾向があります。メスは卵を産むことがあり、産卵には体に大きな負担がかかってしまうためです。
生後1~4歳ほどが繁殖に適した年齢ですが、若すぎたり年をとっている文鳥は特に産卵のリスクは大きいです。
また、体重が22g以下である場合も、産卵のリスクは高まります。卵詰まりなどの病気にかかるリスクもあるため、繁殖させたい場合を除いて、むやみに卵を産ませるべきではありません。メスの場合は、体をなでるなどの繁殖を促す行為は注意しなければいけません。
食べ物と寿命の関係
食べ物については、ペレットのような総合栄養食を主食としている場合は、心配はほとんどありませんが、主食がシードの場合は、野菜や果物、サプリメントなどで栄養のバランスを考える必要があります。
飼育環境と寿命の関係
屋内の安全な場所にゲージを置くことも大切です。
家の外にゲージを置くと、外敵に襲われたときのパニックでケージに体をぶつけて致命的なケガをしたり、暑さや寒さに耐えられず、生命に危険が及ぶほど体に大きな負担がかかってしまいます。
また、病気を患ったときには、目安として温度を30度前後に、湿度は50〜60%にする必要があります。屋外ではそのような環境を維持することはほとんど不可能で、病気を悪化させ、寿命を縮めることになってしまいます。
文鳥が安心できる環境を人間が用意することも、寿命を延ばす大切な要素になります。
病気の気づきと寿命の関係
文鳥の体調の異変を敏感に感じ取る、飼い主の観察力も大切です。
文鳥は病気になったとき、自分が体調が悪いことを表にあまり出しません。体調が悪そうだと気付いたときには、すでに症状が悪化していることがあります。
飛び方や脚の力、食欲や水を飲む頻度、フンの色など、文鳥の変化に気づき、病気の可能性を察知する観察力が、病気の早期発見につながります。
パートナーと寿命の関係
文鳥はパートナーと恋愛感情でつながっています。パートナーの文鳥が亡くなったとき、後を追うように死んでしまうケースもあるほど、大切な相手がいなくなることは文鳥にとって辛いもの。
文鳥はとても愛情深い動物で、パートナーと一緒に生活できることを人生の楽しみにしています。
もし人間のことをパートナーと思ってくれているのであれば、毎日優しく話しかけたり、放鳥のときに一緒に遊んだり、甘えさせてあげることも、もしかすると長寿の秘訣かもしれません。
まとめ
文鳥に長生きしてもらうためには、飼い主の知識や愛情、快適に暮らしてもらうための環境が必要です。
持って生まれた体の強さはどうにもならないですが、それ以外の部分で、飼い主が文鳥の生活をサポートすることで寿命を延ばすことは十分に可能です。