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わが家の文鳥たち

ジョージ(兄)

ジョージ

みかんと水浴びが大好き。マイペースで冷静、バスケットゴールにボールを入れる芸を持つ。


テン(弟)

テン

人間の手の中で甘えるのが大好き。活発で明るい、大好きなジョージのあとを追いかけるのが日課。


筆者 SUZUKI

筆者 SUZUKI

1羽の白文鳥をお迎えしたことをきっかけに、文鳥の生態や飼育の知識を勉強。現在2羽の文鳥と暮らしている。
「文鳥事典」の記事は、専門書からの知識と、文鳥との実体験をもとに作成しています。「文鳥事典」を利用してもらうことで、人間と文鳥が幸せに暮らすお手伝いができれば嬉しいです。
分からないことの答えが、すぐに見つかる文鳥サイトを目指しています。

文鳥のヒナの餌(成長段階ごとの挿し餌の作り方・与え方・回数)

公開日  最終更新日  | 食・健康

文鳥の雛の挿餌

文鳥のヒナを育てるときは、成長段階に合わせて餌の作り方や、与える回数を変えます。
また、挿し餌の方法を間違えると、気管に餌が入り込み、窒息死してしまうことがあるので与え方にも注意が必要です。
正しい知識で、安全にヒナを育ててあげましょう。

挿し餌をする前に

室温を上げましょう

生後1~21日のヒナの適温は30~32度、生後22~63日のヒナの適温は25~28度です。
室温をエアコンなどの暖房器具で十分に暖めてから、挿し餌をしてください。

餌を与えるときの角度に気を付けましょう

口・食道・そのうが一直線になるように上を向かせます。
自然界で、巣の中のヒナが親鳥からご飯をもらうシーンを想像してみてください。ヒナたちは皆、親鳥を見上げて口を大きく開けていると思います。その見上げるときの頭の角度を意識しながら挿し餌をしましょう。
挿し餌をするときに角度に気を付けないと、餌が気管に入り、窒息死してしまうことがあります。
誤嚥させないようにするためにも、上を向かせ、喉の奥の方に餌をゆっくり流し込むイメージで与えます。


※舌の付け根に気管の入り口(喉頭)があるため、気管に餌が入らないように上を向かせることは大切です。


文鳥ヒナの挿し餌の角度

与える時間帯

目安として朝7時~夜19時くらいの間に、挿し餌をおこないます。
19時以降は翌朝までゆっくり休ませてください。

成長過程ごとの与え方

生後1~14日のヒナ

飼育は親鳥にすべてを任せます。

育児放棄のため、どうしても人が育てないといけない場合は、下の「生後15~21日のヒナ」と同様の方法で餌を与えます。

挿し餌の回数は、1時間おき(1日10~13回)が目安です。

生後15~21日のヒナ

挿し餌の回数は、2時間おき(1日6~7回)が目安です。


《挿し餌の作り方》

  1. ヒナ用のパウダーフードを50℃程のお湯に溶かします(お湯が熱すぎるとフードが固まってしまうので注意)。
    ※市販されているパウダーフードの中には栄養価の低いものもあります。可能であれば獣医師に相談して、安心できるパウダーフードを紹介してもらいましょう。
  2. ポタージュくらいのトロトロの状態になったら、温度計を挿します。
  3. 38~40℃まで温度が下がったら、挿し餌を開始します。

《挿し餌の与え方》

  1. パウダーフード専用の給餌器に、作ったフードを吸い取り、給餌器の先端を上に向けて挿餌を少しだけ押し出し、空気を抜きます。
  2. ヒナを手で持ち、給餌器の先端をヒナの前に近づけます。
  3. 口を開けてご飯を欲しがったら、ヒナが上を向くよう、給餌器の先端で誘導して、口・食道・そのうが一直線になるようにします。
  4. 給餌器をヒナの口の中にいれると、元気なヒナの場合は自分で給餌器の先端を喉の奥まで入れるので、その状態になったらゆっくりと餌を押し出します。
  5. ある程度押し出したら、給餌器を口から抜いてヒナが食べ終わるのを待ちます。しばらくするとまた欲しがるので、欲しがるまで何度か続けて挿し餌は終了です。
  6. 挿し餌が終了したら、遊んだりせずに暖かいケースにすぐに戻してあげます。

生後22~35日のヒナ

挿し餌の回数は、2~3時間おき(1日5~6回)が目安です。
生後22日くらいから、あわ玉、青菜(無農薬の小松や豆苗※)、ミネラルのサプリメントを挿し餌に入れます。サプリメントは信頼できる獣医師に相談して購入しましょう。

※少量の農薬でも文鳥にとっては毒です。必ずよく洗ってください。また、豆苗の豆や根の部分は文鳥にとっては毒なので、葉の部分だけを使います。




この頃から、ひとり餌の練習を始めます。あわの穂やペレットをケースの中に入れておきましょう。


《挿し餌の作り方》

  1. あわ玉(皮なし)を耐熱容器に入れて、熱湯を注ぎます。
  2. 不純物を取り除くために一度熱湯を捨てて、再度熱湯を注ぎ、あわ玉をふやかします。
    あわ玉と熱湯の比率は、1:2くらいが目安です(あわ玉に対して2倍のお湯)
  3. (1日に1度でかまいません)よく洗ってすり潰した青菜と、ミネラルのサプリメントをひとつまみ程度入れて、温度計を挿します。
  4. 38~40度まで温度が下がったら、パウダーフードを入れてよく混ぜ、挿餌を開始します。
    あわ玉とパウダーフードの比率は、5:2くらいが目安です(あわ玉に対して約1/2弱のパウダーフード)。トロトロの状態になるように調整します。

《挿し餌の与え方》
基本的に生後15~21日のヒナと同じ与え方ですが、パウダーフード専用の給餌器から給餌スポイトに変更します。スポイトに吸い込む量が多いと、一気に飛び出してしまうことがあるので、3cm程度挿餌が入っている状態で与えます。

生後36~49日のヒナ

挿し餌の回数は、ヒナの成長に応じて1日1~3回が目安です。


《挿し餌の作り方》
生後22~35日のヒナと同じものを与えます。

《挿し餌の与え方》
生後22~35日のヒナと同じ与え方です。


ひとりでご飯を食べられるようになり、給餌スポイトを見せても欲しがらなくなったら、挿し餌は卒業です。

挿し餌を欲しがらなくなっても、ひとり餌用として用意したご飯を食べているとは限りません。必ず、ひとり餌用のご飯がちゃんと減っていることを確認してから、挿し餌を卒業するようにしましょう。
なかなか、ひとりでご飯を食べてくれない場合は、放鳥のときにシードをまいて、人間が指先でつつくような動作をすると、真似をして食べてくれることもあります。

まとめ

文鳥の成長過程に応じて、餌の内容や与える回数を変えてあげましょう。餌は作り置きしないで毎回取り替えます。
挿し餌をするときは、気管に餌が入って窒息しないように文鳥を上に向かせ、喉の奥の方に餌を流し込むイメージで与えます。
また、生後22日くらいから、ひとり餌の練習を始めて、飼い主が自立を促す手伝いをすることも大切です。

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