文鳥の水浴びの覚えさせ方
公開日 最終更新日 | 飼育方法
筆者は2羽の文鳥と暮らしていますが、2羽ともこの方法で水浴びをすぐに覚えました。ひとつの成功例として、文鳥がなかなか水浴びを覚えてくれないときは、参考にしてみてください。
次の方法は、人に馴れた幼鳥(学習期)の文鳥で成功した例ですが、成鳥の文鳥でも役立つことがあるかもしれません。
水浴びをする前に
- 水浴びの練習は、生後30日くらいの幼鳥になってから始めます。
- 部屋の温度は文鳥の適温となるように、成鳥であれば20〜25度に、幼鳥であれば25〜28度くらいに室温を上げてください。
- 色の刺激が少ない洗面器を用意してください(色や模様が原因で文鳥が怖がる可能性があるため)。
- 洗面器に常温の水を浅く張ります。(お湯で水浴びをすると羽の油分を奪い、体を冷やしてしまいます)。
※水浴びを覚えさせるのは、できれば警戒心の低い学習期(生後30〜90日くらい)におこなうのが理想です。
※時間帯は、太陽の日差しが差し込む日中の暖いときに水浴びをさせるのが理想ですが、夕方や夜しか時間がとれない場合は、室内灯で部屋を明るくした状態で水浴びの練習をします。
※決して無理やり水浴びをさせようとしないで、文鳥の意思に任せましょう。
水浴びの練習方法
- 洗面器に浅く水を張り、窓の近くの水面がキラキラするところに洗面器を置きます。
- 文鳥が乗っている手を洗面器に少し近づけて、反対の手を洗面器の中に入れます。洗面器の中に入れた指を動かして、バシャバシャと音を立てて水浴びの真似をしたり、水のついた手を少し上げて、水滴が落下してポチャンポチャンと滴る音を聞かせます。
- 文鳥が洗面器の水に興味を持つまで繰り返してじっと待ちます。水面に近づこうとしている素振りを見せたら、文鳥が乗っていない方の手を広げて洗面器の底につけ、文鳥が手の上に乗りやすいようにします。
- 文鳥が洗面器に入れた方の手に移動したら、反対の手も洗面器の底につけて、人間の手の上に乗りながら安心して水に触れることができるようにします。
- 水浴びをする動作(頭を下に向けて羽ばたく動作)をしたら、文鳥が乗っていない方の手を洗面器から出して、文鳥が洗面器に着地できる場所を作ります。
- 手から離れ、洗面器に着地して水浴びをしたら成功です。手から離れても、文鳥が安心できるよう、しばらく片方の手を入れたままにしても良いでしょう。
まとめ
この方法は、警戒心が少ない学習期の文鳥が水浴びを覚えた方法ですが、成鳥の文鳥でも毎日水浴びできる環境を用意してあげたり、恐怖心の原因を取り除いてあげることで、水浴びをするようになるかもしれません。
水浴びには寄生虫を取り除いたり、羽を清潔にする効果があったり、ストレス解消の効果があります。すべての文鳥が必ずしも水浴びが大好きとは限りませんが、文鳥の意思に任せることを前提に、できるだけ水浴びに慣れてもらうよう人間が優しくサポートしてあげしょう。