文鳥の留守番のさせ方
公開日 最終更新日 | 飼育方法
文鳥は自分の時間を過ごすのが上手で、お留守番は得意と言われています。
しかし文鳥は静かすぎると不安を感じたり、パートナーと離れることにストレスを感じることもあり、静かなひとりぼっちの部屋で過ごすことは、多少は精神的な負担がかかるものだと認識しておくべきでしょう。
できるだけ一緒にいてあげることが前提ですが、仕事や外泊などで、どうしてもお留守番をさせないといけない場合は、次のことに注意しましょう。
日中のお留守番
仕事や外出などで、日中にお留守番をさせるときは、次のことをチェックします。
- ・部屋の中が高温になりすぎたり、寒さで体調を崩さないよう、成鳥であれば室温が20~25度になるよう、エアコンを入れて出かけます。
- ・半日以上外出するときはケージの底網を外して、ご飯の器をひっくり返しても、食べられるようにしておきます。
- ・窓を開けておくと猫などの外敵が侵入したり、ケージの扉が何らかの原因で開いてしまい、外に出て行ってしまう可能性があります。窓が閉まっていることを確認し、温度調整はエアコンに任せます。
- ・直射日光が当たらない、明るい部屋で過ごさせます(ケージにカバーをかけて暗くしない)。
- ・日が暮れてから帰る場合は、部屋が真っ暗になってしまうので、室内灯はつけておきます。
1泊のお留守番
基本は、動物病院やペットホテルに預けて、緊急事態が発生しても対処できるようにしておきます。
※知人に預ける場合は、文鳥の知識を持った人が望ましいです。また、お世話の方法をしっかり伝えることも大切です。
※環境が変わるとご飯を食べてくれない文鳥もいるため、事前にご飯を食べるか確認しておくと安心です。
《やむをえず自宅でお留守番をするとき》
- ・ケージの底網を外して、ご飯の器をひっくり返しても、食べられるようにしておきます(ご飯の量は2日分以上入れておきます)。
- ・水入れは、外付けのものや重量のある器を底に置くなどして、複数設置し、こぼしても予備がある状態にしておきます。
- ・成鳥であれば室温が20~25度の適温になるようにエアコンは常につけたままにしておきます。
- ・寒い時期は、エアコンが故障しても大丈夫なように、ヒーターとサーモスタットも併用します。
- ・ケージにカバーはかけずに、部屋はレースのカーテンだけにして、自然の明るさと夜の暗闇で過ごすようにします(室内灯は消しておく)。
2泊以上のお留守番
必ず動物病院やペットホテルに預けます。
自宅での2泊以上の留守番は、食べ物・飲み物が不衛生な状態になるばかりか、突然の事故や病気になったとき、対応が遅れて文鳥が死に至る可能性が高まります。
その他気をつけること
- ・ヒナのときは、数時間おきに挿餌が必要だったり、適切な温度・湿度管理が必要なので、長時間の外出や、外泊はおこなってはいけません。
- ・ケージの中に、指を挟みそうな場所や、脚を引っ掛けそうな紐やおもちゃがあると危険です。留守番中はトラブルが起こっても助けることができないので、そのような危険な場所がないか、あらかじめケージ内をチェックしてみてください。
まとめ
万全の対策をしても、外出はリスクであることに変わりありません。
エアコンの故障や、突然の体調不良など不測の事態も起こりえます。
このような事態に早く対応できるよう、できるだけ長時間の外出は避け、やむを得ない場合は、動物病院やペットショップに預けましょう。
外出・外泊をするときは、2重、3重に対策をして、文鳥の命を守ってあげましょう。