文鳥にとって最適な温度と湿度は?(適温・適湿)
公開日 最終更新日 | 飼育方法

文鳥にとっての適切な温度と湿度は、年齢や体調によって異なります。
目安として、次の数値を参考にしてみてください。
0~2週齢(生後21日)
温度:30~32度
湿度:80%以上
3週齢(生後22~28日)
温度:28~30度
湿度:70%以上
4~8週齢(生後29~63日)
温度:25~28度
湿度:60%以上
9~11週齢(生後64~84日)
温度;20~25度
湿度:60%以上
12週齢以降(生後85日以降)
温度:20~25度
湿度:50~60%
老鳥(目安:7歳以降 ※個体差による)
温度:絶対に20度を下回らないように注意 ※
湿度:60~65%
※老鳥になると体温が下がるので寒さに弱くなります。羽がふくらんでいると寒がっている可能性があるので、様子を見ながら今の文鳥の状態に合った適温を見つけて、その温度をキープしてあげます。また、のどの粘膜が弱くなるので湿度も今まで以上に気遣う必要があります。
病鳥
温度:30度前後 ※
湿度:50~60%
※羽がふくらんでいると温度が低い可能性があります。文鳥の様子を確認をしながら調整をしてみてください。
換羽期
温度:26~30度
湿度:50〜60%
おすすめの温度の測り方
ケージの中の温度を正確に測るには、温度計をケージの中に入れる必要がありますが、温度計の数字が見にくいのは不便です。
また、就寝時にケージに布を被せてにケージ内の温度が急上昇したときや、ヒーターやサーモスタット(温度調整器)の故障にも気づきにくくなります。
ここでは、温度計の数値を確認しやすい方法をご紹介します。
室内外気温度計を使う

室内と屋外の温度をひとつの機器で測ることができます(室内・屋外の湿度も同時に測れるものもあります)。
本来、屋外の温度を測るためのセンサーをケージの内部に取り付けます。取り付け方は、100円均一で売っている小さなフックを両面テープでセンサーに貼り付けると、ケージ内の計測したい場所に引っかけることができます。


ヒナの場合は、湿度も注意深く観察する必要がありますが、湿度も同時に計測できるセンサーは、温度だけのセンサーと比べて、サイズが大きいです。
ヒナはプラスチックケースで育てることが多く、スペースも限られているため、その場合はコンパクトな温度・湿度計を直接ケース内に設置する方がよいかもしれません。
成鳥の場合は、ケージ内の温度だけセンサーで計測し、室内の湿度が50〜60%であることが確認できれば大丈夫です(上の写真のような、「ケージ内の温度 + 室内の温度・湿度」が同時に計測できる機器は、センサーが小さく、設置の自由度が高いためおすすめです)。
その他の注意(まとめ)
成鳥になっても、高すぎる気温には注意する必要があります。
猛暑日の締め切った部屋は、熱中症にかかってしまうため危険です。室温が30度を超える恐れがある日は必ずエアコンを28度ほどに設定して、命を守ってあげてください。
また、昼夜の寒暖差も文鳥にとっては深刻で、短時間に5〜6度下がっただけでも体に大きな負担がかかります。春や秋でも寒暖差が大きい日があるので、適温の範囲内になるようヒーターとサーモスタットを利用して、急激な温度変化が起こらないように注意しましょう。
特に老鳥や病鳥は、気温の変化が命に関わります。大丈夫だろうという安易な管理は文鳥の命を縮めることになります。
ケージを掃除するなど、文鳥を外に出さないといけないときは、ヒーターを付けた別の容器に移したり、エアコンで部屋を暖めるなどして、温度変化が起こらないように注意しましょう。
温度管理は、過保護すぎるくらいがちょうどいいです。