文鳥の目の異常で気付く病気(涙目・充血・腫れ・白い)
公開日 最終更新日 | 病気・ケガ
文鳥の目やアイリング(目の周り)に異常を感じたら、以下の病気を疑います。
次のような症状が見られるか、チェックしてみてください。
涙目・充血している
【疑う病気】
- ・結膜炎
- ・眼瞼炎
- ・気道炎
- ・トリコモナス症
- ・クラミジア症(オウム病)
結膜炎
眼球の結膜やまぶたの裏側が炎症を起こしている状態です。
自分で引っ掻く、他の文鳥とケンカするなどして外傷ができたり、細菌やウイルスの感染が原因で発症します。
眼瞼炎
結膜炎と同様に、炎症を起こしている状態です。
まぶたに炎症を起こしている場合は、眼瞼炎(がんけんえん)といいます。
気道炎
気管炎、気管支炎、肺炎、気嚢炎をまとめて気道炎といいます。
細菌やウイルスが原因で発症し、鼻水・くしゃみ・咳が出たり、喉からプチプチという音がする、呼吸のときにズーズーと音がする、食欲がないなどの症状も現れます。
トリコモナス症
トリコモナスという原虫が寄生している状態です。
そのう炎・食道炎・結膜炎を発症したり、喉の奥が粘ついたりします。舌をしきりに動かす、あくびをする、首を振るなどの動作が見られることもあります。
また、喉が腫れる、鼓膜が耳から風船のように突出する、顔が変形するなどの症状が現れることもあります。
クラミジア症(オウム病)
クラミジアという微生物に感染している状態です。
結膜炎を発症したり、下痢、嘔吐、鼻水、くしゃみ、開口呼吸、などの症状が現れます。
アイリングが腫れている
【疑う病気】
- ・眼瞼炎
眼瞼炎
外傷、細菌やウイルスの感染により、アイリング(目の周り)に炎症を起こしている状態です。
眼球が突出している
【疑う病気】
- ・副鼻腔炎
副鼻腔炎
くしゃみや鼻水、鼻が詰まっているような呼吸音(ズーズーという音)が症状として現れます。副鼻腔の違和感から、首を振ったり、顔を止まり木に擦りつける動作を見せることもあります。
また、食欲がなくなり、目に炎症を起こすと目の周りが腫れたり、口内の炎症により口の中がネバネバしたりする症状も見られます。
化膿による口臭で副鼻腔炎に気付くことがあり、目の裏側に膿がたまると眼球が突出します。
目が白い
【疑う病気】
- ・白内障
白内障
目の中央に白い点ができ、徐々に大きくなっていきます。目の水晶体が白く濁り、失明してしまうこともあります。
老化による原因の他に、肝臓の疾患によって白内障が発症することもあります(文鳥の仲間であるフィンチ類は老化による白内障がよく見られます)。片目に発症すると、もう片方の目にも発症する可能性が高いといわれているため、早めに病院で診察を受けることが大切です。
まとめ
目の異常は、目以外の部分の疾患によって現れている可能性もあります。
軽い症状に見えても、小さな体の文鳥にとって、既に深刻な状態になっているのかもしれません。異常を察知したらすぐに病院で診察を受けましょう。