文鳥の視力
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文鳥は私たち人間よりも優れた視力を持っています。文鳥にはこの世界がどのように見えているのでしょうか。
文鳥は紫外線を感知できる
人間は、赤、青、緑を感知できる3種類の光受容錐体細胞を持っています。一方、文鳥は4種類の錐体細胞を持ち、紫外線領域を感知することができると言われています。
多くの色を感知できる文鳥は、人間よりも色彩豊かで鮮やかな世界を見ているのです。
具体的にどのような色で世界が見えているのか、こちらのページが参考になります。
Logmi Biz(外部サイト): 鳥には世界がどう見えている? 人間にはない驚きの眼の機能
視野が広い
左右の目で同時に見える範囲は、人間は約120度、鳥は約23度と、人間の方が両目視野は広いですが、鳥は頭の両側に目がついていることにより、全体の視野は約340度と、真後ろ以外ほとんどの範囲が見えています。
広い視野を獲得することで、外敵の存在に早く気づき、自分の命を守っています。
鳥は構造上、眼球は動かしにくいと言われています。気になるものがあるときは、頭の角度を変えて対象物をじっくり見ようとします。文鳥が首を傾げて見つめる、あのかわいいい仕草は興味を惹かれたものをしっかり見ようとしているためです。
焦点を合わせるのが得意
遠くを眺めながら、近くの物体もしっかりと認識できるため、飛行中でも障害物を瞬時に避けたり、食料を見つけることができます。
視力以外の能力は?
聴覚 | 人よりも聴こえる周波数は狭いと言われていますが、音を聞き分けたり、記憶する能力は高いです。 |
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嗅覚 | 嗅覚はあまり発達していませんが、においの好き嫌いはあると言われています。魚(魚粉)のにおいを好む文鳥が多く、逆に汗のにおいは苦手のようです。 |
味覚 | 味を感じる味蕾(みらい)が少ないため、味覚はあまり発達していませんが、食べ物の好みははっきりしています。 |
触覚 | くちばしや脚の感覚は発達していて、興味のあるものや、止まり木などの感触を確かめたりします。 羽毛を触られたとき、その感触が皮膚に伝わり触られていることが分かるようです。 |
まとめ
文鳥の目は、人間よりも多くの色彩を感知でき、視野はとても広いです。
自然界で外敵から逃れたり、食料を見つけたりするために獲得した能力かもしれませんが、人間とは違った、鮮やかで素敵な世界を文鳥は見ているのかもしれません。