文鳥の換羽期にしてあげたいこと
公開日 最終更新日 | 知識
換羽とは
換羽とは、古い羽が抜け落ち、新しい羽に生え変わることを言います。
環境や個体差もありますが、文鳥の場合は目安として年1回(3月~6月くらい)に換羽期を迎え、だいたい1〜2か月ほどかけて羽が生え変わります。
換羽期は、新しい羽を成長させるために体力を消耗してしまうため、いつもは元気に飛び回っている文鳥も大人しくしている時間が増えたり、体が疲れているのでイライラする傾向があります。
文鳥が換羽期を迎えたら、以下のことに気を付けてあげてください。
換羽期の温度管理
換羽期は羽の量が少なく、体温の管理がうまくできないので、ケージ内の温度は常に26~30度をキープしてあげます。文鳥の羽が膨らんでいる場合は寒がっている可能性が高いです。様子を見ながら温度を調整してあげましょう。
換羽期の餌
換羽期は、羽を作るたんぱく質やカルシウム、羽が生えるのを促進するビタミンをしっかりと補給する必要があります。
ペレット食の場合は、換羽期用のペレットに変更してあげてもよいでしょう。ペレットを変更する場合は、文鳥がちゃんと食べていることを確認してから切り替えます。
シード食の場合は鳥用のビタミン・ミネラルのサプリメントを併用するなど、不足している栄養素を補ってあげましょう。
どのような栄養素が不足しているか分からない場合は、かかりつけの獣医師に普段の食生活を伝え、食事のアドバイスをしてもらうと良いでしょう。
換羽期の接し方
換羽期の文鳥は、イライラしやすく怒りっぽくなっています。
換羽で体力を消耗してしまい元気が出ないので、文鳥は弱いところを見せまいと頑張っています。怒られたり噛まれても、優しい気持ちで見守ってあげてください。
換羽の回数
基本的に換羽は年1回ですが、個体や環境によっては年2回ある場合もあります。
家の中で生活している文鳥は、季節の違いを感じにくく換羽の時期や回数が不規則になる傾向があります。
病気との違い
換羽期は羽を膨らませて、いつもより元気がないため病気と区別がしにくいので注意が必要です。
くしゃみや鼻水のような症状が見られる場合は、病気の疑いがあるので病院で診察してもらいましょう。
また、体重を定期的に測り、普段の体重より短期間で増減していないかチェックしましょう。体重の変化や様子がおかしいと感じたら換羽のせいだと決めつけないで、念のため病院で診察してもらうことが大切です。
新しい羽が生えず、換羽がなかなか終わらない場合も病気の可能性があるので、病院に相談してみてください。
まとめ
換羽期は、文鳥にとって体力的にも精神的にもとても辛い時期です。
温度管理やバランスの良い食事、そして優しく接することで、換羽期を支えてあげてください。