文鳥が自分の体や脚を噛む(かじる)ときに疑う病気
公開日 最終更新日 | 病気・ケガ
文鳥が自分の体や脚を噛んだり、かじったりしているとき、以下の病気を疑います。
悪性腫瘍
突然変異を起こした細胞の増殖により腫瘍(がん)ができている状態です。
文鳥は羽毛で覆われているため、初期の段階では腫瘍の発見は難しく、気付いたときには大きくなっていることが多いです。
脚に力が入っていなかったり、翼を使いにくそうにしている様子を見て、飼い主が異変に気付くこともありますが、早期発見は難しいと言われています。獣医師による定期的な健康診断がとても大切です。
腫瘍ができたときや、腫瘍が原因で脚や指などが麻痺してしまい感覚がなくなると、気にしてつつくことで出血したり、しつこく羽繕いをしたりするなどの様子が見られることもあります。症状が進行すると、呼吸が荒くなったり、体重が減少したり、貧血になったりすることもあります。
異変に気付いた時点で、早急に病院へ行きましょう。
カイセン症
疥癬虫(トリヒゼンダニ)が皮膚に寄生することで、強いかゆみを発症する感染症です。
くちばし付け根の鼻孔周辺や、脚、総排泄腔(直腸・排尿口・生殖口を兼ねる器官)などに寄生が見られます。
免疫力が低いと発症すると言われ、寄生すると、くちばしの付け根や脚が白くカサカサになります。
症状が現れたら、病院で診察してもらいましょう。
自咬症
自分の体を噛んで傷つけることを自咬症といいます。
外傷、内臓疾患、ストレスなどが原因で、自分の体を噛むことがあります。自分の体を噛むことがエスカレートすると、例えば感覚のなくなった指を噛み続けて、その部分がなくなって(欠損)してしまうこともあります。
文鳥が自分の体を噛んでいるときは、体に異変が出ているサインです。早めに病院で診察してもらいましょう。
はばき
代謝障害、栄養障害、老化などによって、脚の皮膚がウロコ状に固なって、白く浮き上がってきます。
はばきが原因で脚が太くなると、血行障害を起こしたり、気になって自分で脚を噛むことがあります。ひどくなると血管や神経を圧迫し、脚を持ち上げる症状も見られます。
栄養のバランスが良い食事が取れていなかったり、甲状腺の機能が低下している可能性もあるため、獣医師に相談してみましょう。
まとめ
文鳥が自分の体を噛んでいるときは、病気のサインである可能性が高いです。
病気の早期発見は、定期的な健康診断と、普段と違う様子が見られたら、ためらわずに病院で診察してもらうことが大切です。