文鳥が咳をしたときに疑う病気
公開日 最終更新日 | 病気・ケガ
文鳥が「ケッケッ」と咳をしたとき、以下の病気を疑います。
気道炎
気管や肺に炎症を起こしている状態です。
原因は、細菌やウイルスの感染、喉の傷、空気の汚染などです。
咳以外の症状としては、鼻水、くしゃみ、開口呼吸などがあります。
また、気管内の粘稠(ねんちゅう)物質が原因で喉から「プチプチ」という音がしたり、気管が狭くなり「ズーズー」「ヒューヒュー」という音がするときもあります。気管が狭くなると呼吸困難に陥り、血中の酸素が減ることで、くちばしが紫っぽい色になることもあります。
人間の風邪に似た症状のため軽視してしまいそうですが、肺炎や気管が閉塞して突然死してしまう可能性があるため、できるだけ早く病院で診察してもらう必要があります。
甲状腺腫
ヨウ素不足により甲状腺ホルモンのバランスが崩れ、甲状腺が肥大化している状態です。
肥大した甲状腺が気管を圧迫し、呼吸困難によってチアノーゼに(血中の酸素が減り、くちばしが紫っぽい色に)なります。気管が圧迫されると、開口呼吸をしたり、「ヒューヒュー」「ギューギュー」などの呼吸音がします。
体調の変化が目に見えて分かるときには、緊急を要するほど病状が進行している可能性があるため、一刻も早く病院に連れて行く必要があります。
心臓病
心不全を起こしている状態です。高齢の文鳥に心不全を発症することが多いと言われています。
咳以外の症状としては、息切れ、開口呼吸、呼吸困難によるチアノーゼ(酸素不足によりくちばしの色が紫っぽい色になる)が見られます。呼吸困難の原因として、主に循環器不全による肺のうっ血や、肺水腫があります。
突然死の可能性があるため、早急に病院へ行く必要があります。
まとめ
文鳥が咳をしているときは、突然死につながるような深刻な状態の可能性もあるため、風邪のような症状だからといって軽視してはいけません。
文鳥は体調が悪くても、自分が弱っていることを気付かれないように隠そうとします。
たとえ元気があるように見えても、異常を感じたら獣医師に相談することはとても大切です。病気の早期発見・早期治療は、飼い主の病気への気付きが重要になります。