文鳥の知能はどのくらいあるの?
公開日 最終更新日 | 知識
文鳥は小さな生き物だから、知能は発達していないと思いがちですが、そんなことはありません。
動物の知能の指標となる脳化指数(EQ)とは
動物の知能を判断するときの指標に「脳化指数(EQ)」というものがあります。「脳化指数」とは体重に対してどのくらい大きい脳を持っているかを示す数値です。
[ 脳化指数 ] = [ 定数 ] × [ 脳の重量 ] ÷ [ 体重の3分の2 ]
文鳥の脳化指数は
犬は0.14、猫は0.12、文鳥の仲間であるスズメは0.12、なんと猫と同じ、犬にも引けを取らない脳化指数を持っています。
文鳥は人間の行動を見て、そろそろ放鳥の時間かな?とか、今は忙しそうだから遊んでくれなさそうだな⋯など、生活のリズムを覚えたり、状況を判断して行動することができます。
記憶力も良く、自分と仲良くしてくれた人のことを、数か月後に会ったときに覚えていることもあります。また、遊びの一環で小さなおもちゃのボールをカゴに入れる芸を覚える文鳥もいます。
感情表現も豊かで、嬉しいとき、怒っているとき、機嫌がいいとき、甘えているとき、注意深く観察しなくてもすぐに分かります。嬉しいときは声のトーンが上がり、怒っているときは口を大きく開けて威嚇し、機嫌の良いときは歌をうたい、甘えているときは手の中に潜り込んできたりします。
文鳥は頭の良い大切な家族
文鳥と一緒に生活すると、「ペットを飼っている・世話をしてあげている」という人間の上からの目線は失礼であることに気付かされます。
一緒にいることを楽しみ、遊び、時には噛まれ、甘えてきたらめいいっぱい甘えさせてあげる、そして最後の時を迎えるときは自然と涙が流れてくる。それは家族以外のなにものでもありません。
知能の高さで愛情の大きさが変わるわけではありませんが、まるで人間と一緒に生活していると錯覚するほど、文鳥はとても賢い動物です。