文鳥が口を開けているときに疑う病気
公開日 最終更新日 | 病気・ケガ
文鳥が口を開けているとき、何らかの病気で呼吸が苦しくなっている場合と、暑がっていたり、リラックスしている場合があります。
体調不良の症状が見られる場合は、以下の病気を疑います。
気道炎
細菌や原因不明の病原などによって、鼻・気管・肺に炎症を起こしている状態です。
口を開ける(開口呼吸)以外にも、鼻水・くしゃみ・咳などの症状が見られたら気道炎を疑います。
気管の粘稠(ねばねばしている)物質や腫れにより「プチプチ」「ズーズー」「ヒューヒュー」という音がすることがあるので注意深く観察します。人間の風邪の症状に似ていますが、重症化すると死に至る可能性があるため、異変を感じたら早急に病院へ連れて行きましょう。
クラミジア症(オウム病)
クラミジアという微生物に感染している状態です。
口を開ける(開口呼吸)以外にも、嘔吐、下痢、鼻水、くしゃみ、目の充血や涙目、あくびなどが見られます。
病気の初期の段階では、なんとなく元気がなかったり、羽を膨らませている様子が見られますが、他の病気を併発するようになると、呼吸器系や消化器系に症状が現れるようになります。
元気がないと感じたら、症状がひどくなる前に病院へ連れて行きましょう。
甲状腺腫
甲状腺が肥大化している状態です。
甲状腺が肥大化して気管が圧迫されると、「ヒューヒュー」「ギューギュー」などの呼吸音などの症状が現れます。
口を開ける(開口呼吸)以外にも、咳、脚が白くカサカサになる、羽を膨らませる、肥満などの症状があります。
上記のような症状が現れたときには、すでに病気が進行している可能性があります。できるだけ早く病院へ連れて行きましょう。
心臓病
心不全を起こしている状態です。
口を開ける(開口呼吸)以外にも、咳、息切れなどが見られます。
高齢の文鳥に発症することが多いと言われています。突然死する可能性があるため、できるだけ早く病院へ連れて行きましょう。
てんかん様発作
極度の緊張やストレスで発作が起こり、開口呼吸をしたりギューギューと声を出します。
口を開ける(開口呼吸)以外にも、座り込んだり、床で苦しそうにもだえたり、羽をバタバタさせていたら、てんかん様発作の疑いがあります。
ストレスの原因(飼育環境・環境変化・温度変化)に心当たりがあれば、原因を排除します。
後遺症はありませんが、文鳥は精神的に辛い状態なのかもしれません。頻繁に発作が起きる場合は獣医師に相談してみましょう。
病気ではないケース
気温が暑いときや、人間の手の中で甘えているときに口を開けるときがあります。
文鳥が暑そうにしているときは、成鳥であれば適温である20〜25度くらいになるように、エアコンなどで室温を調整して様子を見ます。
暑い日に留守番をさせるときは、室内が高温にならないように、エアコンを27〜28度くらいに設定して出かけましょう。
文鳥が甘えているときに口を開けているのは、リラックスしている証拠です。時間の許す限り甘えさせてあげましょう。
まとめ
開口呼吸の症状が出ているときは、呼吸困難によるチアノーゼ(血中の酸素が減り、くちばしが紫っぽい色になる)が見られることもあります。開口呼吸をしているときは、すでに病気が進行している可能性があるため注意が必要です。
飼い主が体調の変化を察知して、文鳥を守ってあげましょう。