文鳥が夜寝ているときにバタバタと暴れる原因
公開日 最終更新日 | 知識
文鳥を夜寝かした後に、バタバタと暴れたり、頻繁に羽繕いをしているときは、ダニに血を吸われている可能性があります。
文鳥の血を吸うダニとは
ワクモというダニが文鳥の血を吸います。
明るいうちはケージの止まり木、つぼ巣、餌入れ、水入れなどに潜み、夜になると活動を始めて文鳥の血を吸いに来ます(ワクモは血を吸うと体が赤くなります)。ワクモは人間の目でも見えるサイズなので、よく観察すると発見することができるかもしれません。
特に、梅雨の時期に多く繁殖して文鳥を苦しめます。ヒナの場合は吸血されて死んでしまうこともあり、成鳥であっても夜眠ることができないストレスで死んでしまうことがあります。
ダニを退治する方法
ケージや止まり木など、ダニが潜伏できるところをすべて熱湯消毒します。熱湯消毒は一度だけではなく、数日後に何度かおこないましょう。
ケージ内を消毒しても、そもそも文鳥がいる部屋にダニが発生していると、同じことを繰り返してしまいます。掃除機を頻繁にかけるなどして、文鳥がいる部屋全体も清潔に保ちましょう。
※駆虫剤を使用するときは、文鳥を他の部屋に避難させてから駆虫し、窓を開けて換気をして駆虫剤の効果が消えてから文鳥を部屋に戻しましょう。
ダニが原因ではない可能性も
筆者と生活する文鳥は、換羽期のときに落ち着かない様子が見られ、ごく稀に、夜寝かしたあとバタバタと暴れることがあります。
寝ているときに止まり木から落ちた?と思われることもありました(悪い夢を見たのかもしれません⋯)。
屋内で大切に飼育される環境では、文鳥がダニに襲われるケースは少ないかもしれませんが、あらゆる可能性を想定して対処してあげましょう。
まとめ
文鳥が吸血されているときは、貧血状態になり、目の周りやくちばしの色が薄くなります。そのような様子が見られたら、ワクモの可能性があるため、ケージ内を熱湯消毒をして、様子を見ましょう。
ワクモによる吸血は、文鳥にとって時には命にかかわるため注意が必要です。
※目の周りのアイリングやくちばしの色が薄くなっているときは、肝臓障害や換羽疲れの可能性もあります。病気の可能性がある場合は、病院で診てもらいましょう。
参考:文鳥の口やくちばしの異常で気付く病気