文鳥の羽を切ってはいけない理由
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飼育の管理がラクになるという理由で、羽を切ろうと考えているのであれば、ぜひ読んでください。
どうか文鳥の羽を切らないでください。
羽を切るとどうなる?
うまく飛べないと、着地のときに足を痛めてしまいます。また、飛ばなくなることで、筋力が失われていってしまいます。
文鳥は自由に飛べることで、外敵から逃げることができたり、仲間とおもいっきり遊んだりケンカすることができるのです。
自由を奪われた文鳥は、飛べないことで不安になりますし、自分を守ろうと怒りっぽくなると言われています。
病気になるリスクも増大
飛ぶ習慣がなくなった文鳥は、飛ぶための筋肉(大胸筋)が次第に衰えていきます。
人間も同じですが、筋肉量が落ちると代謝が落ち、体温維持ができにくくなります。すると体の熱を逃がさないよう、脂肪をつけることで補おうとします。つまり、食べた分が脂肪として蓄積されやすくなります。
また、血液の循環が悪くなり、病気への抵抗力が落ちます。
羽を切り、運動量が落ちることは、寿命を縮めることになってしまうのです。
まとめ
羽を切ることは、文鳥にとって良いことはひとつもありません。外に脱走するリスクは減らせるかもしれませんが、放鳥する前に窓が閉まっているか、飼い主が念入りに確認すればよいことです。
羽を切る行為は、ただの人間の都合にすぎません。
「飛ぶ」という文鳥に与えられた素晴らしい能力を、人間が奪う権利はありません。飛ぶことは、文鳥にとって自由そのものなのです。