文鳥を飼うなら、ヒナから?それとも成鳥から?
公開日 最終更新日 | お迎え前
ヒナから育てた方が馴れる? 成鳥の方が体が丈夫だから安心?
産まれて間もない文鳥の飼育には、十分な飼育環境と知識が必要で、経験者でも難しい言われています。
実は、生まれたばかりのヒナからお迎えしなくても、人間にベタ馴れさせたり、手のり文鳥にすることができるのをご存知でしょうか。
これから文鳥をお迎えすることを検討している方のために、成長過程ごとに、お迎えをするのに適した時期や注意点をご紹介します。
0~1週齢(生後0~14日)
1時間おきに挿し餌が必要な時期で、親鳥でなければ育てることができません。豊富な経験がある専門家でない限り、人間が育てるのは無理と考えてください。
2~3週齢(生後15~28日)
1日に6~7回の挿し餌が必要な時期です。完璧な保温と保湿ができる環境で、挿し餌を定期的におこなうことができれば、育てることはできますが、体がまだ丈夫ではないので命を落としやすいです。
2週齢と3週齢では最適な温度や湿度が違うなど、安全に育てるための専門知識が必要で、初心者はお迎えを避けたほうが無難です。当然、仕事などで日中に家を空ける人は育てることはできません。
4週齢(生後29~35日)
1日に5回くらいの挿し餌が必要な時期です。3~4週齢から成鳥用のご飯をついばむことを覚え始めますが、まだ、定期的に挿し餌が必要なので、仕事などで家を空けることが多い場合はお迎えはできません。
ただ、4~11週齢は文鳥にとって「学習期」と呼ばれ、警戒心が少なく、いろんなものに慣れさせるには最適な時期と言われています。この時期に文鳥に優しく接することで、人間によく馴れた手のり文鳥になります。1日家にいてお世話ができるのであれば、4週齢頃からお迎えしても良いでしょう。
5週齢(生後36~42日)
成鳥用のご飯を食べるようになりますが、挿し餌を欲しがるなら1日3回くらい与えます。自分でご飯を食べることができるようになり、朝晩の2回の挿し餌で十分と判断できれば、日中に仕事などで家を空けても育てることができます。
この時期は文鳥にとって学習期ですので、放鳥や水浴びなど、遊びの中でいろんなことを覚える大切な期間です。文鳥と触れ合う時間を十分にとってあげましょう。手のり文鳥にしたいのであれば、この頃にお迎えをしても良いでしょう。
6~11週齢(生後43~91日)
ほとんどの文鳥が自分で成鳥用のご飯を食べることができるようになり、挿し餌を卒業します。
挿し餌の必要がなくなり育てやすくなりますが、8~12週齢にかけて羽が生え変わる換羽期があり、その時期は体力を消耗します。
住む環境が変わることも、文鳥にとって負担がかかるため、可能であれば換羽が始まる前の6~8週齢にお迎えするのが良いかもしれません。
この時期は文鳥にとって学習期にあたり、この頃に文鳥に優しく接することで、人間によく馴れた手のり文鳥になります。人間に馴れて欲しいのであれば、お迎えをするには良い時期です。
12週齢以降(生後92日~)
体が出来上がり、安定した時期に入ります。学習期に人間に接することが少なかった文鳥は、なかなか人間に馴れてくれません。
でも、馴れやすい時期を逃しただけで、この先ずっと仲良くできない訳ではありません。毎日優しく話しかけたり、たくさんの愛情を注ぐことで、少しずつではありますが、きっと心を開いてくれるはずです。気長に文鳥が人間に心を開いてくれるまで待ってあげましょう。長い道のりかもしれませんが、肩や手に乗ってくれたときの喜びはとても大きなものでしょう。
パートナーがいないことは文鳥にとって寂しいもの。どうしても人間に馴れない場合は、相性の良い文鳥をパートナー候補として迎え入れるのも選択肢のひとつでが、相性の悪い文鳥同士を同じケージに入れると、逆にストレスになるので注意が必要です。
お迎えをする前にお見合いができればベストですが、短時間で相性を見極めるのは難しいです。2羽目を考えている場合は、別々のケージで飼育することを前提にお迎えを検討しましょう
まとめ
文鳥を初めて飼う場合は、徹底した保温・保湿管理が必要なヒナのうちは、お迎えは難しいかもしれません。
人間に馴れた手乗り文鳥にするのであれば、学習期である生後29〜91日にお迎えをするのが良いでしょう。その時期に文鳥に優しくすることで、人間を信用してくれるようになります。
成鳥からお迎えをする場合も、毎日優しく話しかけるなど、愛情を持って接すれば、きっと気持ちに応えてくれるはずです。