文鳥が変な呼吸音や声を出しているときに疑う病気(プチプチ・ズーズー・ヒューヒュー・ギューギュー)
公開日 最終更新日 | 病気・ケガ
文鳥が呼吸のときに変な音を出ていたり、いつもと違う声を出しているときは、以下の病気の可能性があります。
呼吸のときにプチプチ音がする
【疑う病気】
- ・気道炎
- ・トリコモナス症
気道炎
呼吸のときのプチプチという音以外にも、開口呼吸、鼻水、くしゃみ、咳などの症状が見られます。
肺炎や気管閉塞を起こすと死に至る可能性があるため、風邪のような症状だからといって軽視してはいけません。できるだけ早く病院で診てもらいましょう。
トリコモナス症
トリコモナスという原虫が寄生している状態です。
ヒナや若鳥(生後4か月〜1歳半くらいまでを若鳥といいます)に多く発生し、そのう炎・食道炎・結膜炎を発症したり、喉の奥が粘ついたりします。舌をしきりに動かす、あくびをする、首を振るなどの動作が見られることもあります。
餌を食べられなくなると、体力を消耗して死に至るため、できるだけ早く病院に連れて行く必要があります。
特にヒナの場合は、感染した親鳥からの給餌や、給餌スポイトを共用することで感染します。文鳥をお迎えしたときは病気の症状が出ていなくても、まずは一度、健康診断を受けることが大切です。
呼吸のときにズーズー音がする
【疑う病気】
- ・気道炎
気道炎
細菌や原因不明の病原などによって、鼻・気管・肺などに炎症を起こしている状態です。
気道炎の症状については、上の気道炎の説明を参照してください。
呼吸のときにヒーヒーと音がする
【疑う病気】
- ・気道炎
- ・甲状腺機能低下症
気道炎
細菌や原因不明の病原などによって、鼻・気管・肺などに炎症を起こしている状態です。
気道炎の症状については、上の気道炎の説明を参照してください。
甲状腺機能低下症
甲状腺の機能が低下して、全身の代謝が遅くなっている状態です。
呼吸のときのヒーヒーという音以外にも、羽毛が抜けやすく生えにくくなる、脚が白くカサカサする、無気力で眠ることが多くなる、寒さに弱くなる、肥満などがあります。
甲状腺が肥大化すると突然死することもあります。異常を感じたら早めに病院で診察してもらうことが大切です。
ギューギュー鳴いている
【疑う病気】
- ・てんかん様発作
てんかん様発作
極度の緊張やストレスで発作が起こり、開口呼吸をしたりギューギューと声を出します。口を開けて座り込んだり、床で苦しそうにもだえたり、羽をバタバタさせていたら、てんかん様発作の疑いがあります。
しばらくすると発作は治まり、後遺症もありませんが、5分以上の発作や頻繁に発作が起こるようなら医師に相談しましょう。
ストレスの原因としては、急激な温度差(5度以上)、大きな音、普段行かない部屋に連れて行かれる、飛んだ直後など、様々な要因があります。できるだけストレスを与えない環境を用意して、文鳥が安心できるように配慮してあげます。
まとめ
文鳥から普段と違う音や声が出ているときは、病気の可能性を疑います。特に呼吸音に異常があるときは、早急に病院へ連れて行き医師の診察を受けてください。
深刻な状態になる前に、飼い主が文鳥を守ってあげましょう。